宮司の家/福岡県福津市宮司
- DESCRIPTION
築30数年の民家の再生・改造事例です。 和室の二間続き以外、全て和の落ち着いたテイストで再生しております。開放的な木製の窓や内障子・純度の高い珪藻土の塗り壁、また浴室にはヒバ板や大谷石で仕上げた浴槽、そして外の坪庭に至るまで、内と外とが一体に調和し、木との質感も手造りあふれる上質な仕上りとなっています。 構造もさることながら、夏や冬場の温熱環境は以前の性能とは見違えるように高まっており、快適でここち良くも,そして豊かな暮らしができる、そんな佇まいによみがえりました。
- OUTLINE
- 工期 13年8月~13年12月
施工:宇野建築工房
photo by Takahiro Kawanami
- PLAN(詳しい図面をご覧になりたい方は、メールでお問い合わせ下さい)
Before
After
リビング南側に設けた大きな木の窓とウッドデッキ、ポリカーボネイトの透明な庇が開放的でゆったりとした居住空間をつくりだします。東の勝手口も整理し、機能的になりました。
リビングは全体的に落ち着いた自然素材を使い、上質な風合いを目指しました。障子と吹上げ天井の間接照明からの柔らかい光で室内を照らします。
キッチンの背面にある大型扉収納と間取りを整理することで生まれた食品庫をメインに、各所に収納を設けました。以前はモノが多かったLDKですが、すっきりと美しく生まれ変わりました。
材料にヒバ材や大谷石を使い、坪庭の和の雰囲気と合わせて趣きある浴室です。あまり外出できないお施主様のために、落ち着いていながらもどこか非日常的な癒しの空間になりました。