みすず保育園/福岡県小郡市津古

地域に根ざし自然と調和した、健康で良好な環境を基本理念とした「みすず保育園」が竣工しました。OMソーラーを取り入れ、自然エネルギーを利用した省エネ施設です。ソーラーの運転状況はエントランスのモニターに表示され、園内の温熱環境をいつでも見られるようにしています。建築側だけでなく、利用者が常に意識すること。省エネというものを体感しながら、みすず保育園の子どもたちは元気に育っていきます。以下は、建築計画の要点です。

• 変形した敷地を無駄なく生かし、OMソーラーの集熱効率に注意して建物を配置する。
• 周辺環境に調和するよう、南側の隣接する農地や恵まれた遠方の自然景観を、各部屋から眺望する。
• 施設の管理面で、極力単純な動線構成とする。
• 使用目的に応じ可変間仕切りを設置。将来的にも人数の調整をはかる。
• 変形した敷地と高低差のある立地条件の中で、進入口や駐車場の安全整備を図り、可能な範囲で南側園庭を確保する。
• プール水や足洗い場用の水は、豊富な地下水を利用する。
• 防犯面では外部からの進入を防ぎつつ、施設全体の安全整備をはかる。