設計の流れ

新築住宅を例にしてお問合せから完成までの、設計業務内容の概略をご説明致します。

  1. お問い合せ・ご相談

    お問合せの内容といたしましては、建物の用途や規模またおよその予算やスケジュールなど概略お聞かせください。その後日程調整を行い、後日ご面談は弊社事務所にて行います。
    その他、土地の選定など取得前の事前相談や、古民家再生・改造、マンションリフォーム等にも対応していますので、面談当日は資料等をお持ちください。

    ※弊社の仕事やホームページなどを見られ、建物の作風や考え方など弊社の仕事に関心があり、イメージに好感を持っている方。またパッシブソーラー《そよ風》など環境やエコにも意識や興味がある方。など歓迎しております。

  2. 面接(面談)

    事務所の仕事や考え方など概略のお話しをさせていただきます。
    (業務内容や設計料のご説明をさせていただき、設計依頼のご検討をしていただきます。)

    ※家造りにおいて大半の方は初めて経験されるため、分からないところも多く、不安であると思っています。
    弊社としては、その不安材料を解消し、分かりやすく丁寧に対応したいと心がけています。

    ※初回のご相談は顔合わせ程度と考えていただき費用は発生しませんので、お気軽にお問合せください。
    (ホームページのcontactフォームからお問合せもできます。)

  3. 設計依頼

    • 正式に設計依頼に進むことになれば、プランニングの説明や今後のスケジュール等の打合せを行い、プラン依頼書に記載していただきます。プラン料は有料(着手金)です。
    • 「すまいの要望書」「設計の流れ」をお渡ししますので、ご家庭で総意をよく確認され記載していただきます。
  4. 初回プラン提案 2週間~1ヶ月程度

    プランニングのためのヒアリング
    • 「すまいの要望書」をもとに、再度ヒアリングにて確認させていただきます。
      (建物のスタイルやデザイン、住まいに対する具体的な要望、ライフスタイルや将来の展望など)
    • ご予算の提示もお願いします。
    • 補助金や公的融資など資金計画(融資関係等)の希望や相談が必要な方はこの段階で申し出てください。
    土地の調査
    現地まで出向き、敷地の調査をします。(簡易測量)
    土地の測量図がなく、弊社で測量が困難な場合は、専門の測量業者に委託するため別途費用が発生します。
    初回プラン作成
    土地の調査、ヒアリングの内容を総合的に考慮した上で、初回プランの作成を行います。
    【平面図 1/100、立面図 1/100、断面図 1/100、コンセプト概要、イメージスケッチ(適宜)またはCGおよび模型】

    ※提案した内容で合意に至らなかった場合は、着手金で精算となります。またその際は資料の返却をお願いします。

  5. 設計委託契約

    実施設計のための打ち合わせ
    • 提案した内容を概ね気に入っていただき、価値観や方向性が合えば、正式契約となります。【設計委託契約】
    • 設計料についてはお見積書を提出して、業務内容の説明とその確認をします。工事の施工難易度に依り異なりますが、目安として工事費の10%からで見積りを提示し、ご相談の上決めております。
  6. 基本設計

    • 契約後、初回プランをもとに、さらに詳しいご要望をお聞きし、修正を加えて基本設計の作成を行います。
    • プランが確定すれば、その時点で概算見積書(予算案)を作成します。
      あくまで設計単価での予算案なので全体の総予算を把握するという意味でとらえてください。
      概算見積書はこれから設計業務を進める為の一つの目安であり、最終的には実施図面作成後、施工業者から出てくる工事見積書が正式なものとなります。
  7. 実施設計業務 3ヶ月~6ヶ月

    • 基本設計をもとに、さらに詳しい実施設計の作業を行います。実施設計では、どの施工会社に図面を渡してもしっかりと見積りを行えるように詳細な図面や納まり図(ディテール)を作成しております。
      通常では仕様書・意匠設計図・構造図・電気図・給排水設備図・そよ風システムなど。弊社の場合は特に木に関してコダワリを持っていますので、一部木材の樹種や材質等に気を配った設計内容となっています。
      工事はこの実施設計図をもとに進められていきます。
    • 作成した実施設計図の内容を説明し、図面一式をお渡して訂正があれば修正いたします。
      これで実施設計業務は完了となります。
  8. 監理業務

    実施設計のための打ち合わせ
    施工会社に実施設計図を渡して、工事見積を依頼します。
    これまでご希望の工務店があればお聞きしていましたが、そよ風の工事は施工上の経験が左右されますので、管理上、困難な場合もありました。現在ではこれまで一緒にやってこられた経験のある工務店に依頼しています。コストダウンすることも大事なところですが、信頼できる工務店で質の高い仕事をしたいと思っています。 
    見積調整
    施工会社から提出された見積書をもとに、内容をチェックし、コストの調整・検討を行います。
    ※場合によっては再度見積書を提出していただきます。
    施工会社決定
    見積書の調整後、施工会社から提出された最終金額をもとに、建主と協議して施工会社を決定します。
    工事請負契約
    工事請負契約の立案をし、その後建主と施工者との工事請負契約に立ち会います。
    地鎮祭・工事工程表作成依頼
    施工者に地鎮祭の準備と工事工程表の作成を依頼します。
    地鎮祭の際には、縄張りを行い、敷地内での建物の配置を確認します。
    建築確認申請業務
    建築確認申請の申請業務を代行します。【申請手数料ご負担】
    また、必要に応じて、役所との事前協議、開発許可申請、埋蔵文化財などの各届出が必要な場合があります。
    着工
    確認済証が発行された後、施工会社が工事に着手します。
    現場監理
    工事期間中、設計者は工事が図面通りに進んでいるか、指定の材料が入っているかなどを確認します。
    上棟までは施工の要所ごとに現場に出向き、監理を行います。
    上棟後は月、数回程度の間隔で現場にて定例打合せを行い、工事監理を行います。定例打合せでは、仕上げ材決定のため見本やカタログ・サンプルを用いて施主・監理者・施工者の3者で協議を行います。
    ※事前にメール等で定例の式次第など資料を工務店から配布されます。
    中間・完了検査
    工事過程で必要な検査書類の作成および提出を行います。【申請手数料ご負担】
    竣工
    設計図通りに竣工したか、不具合がないか設計者による竣工検査を行います。
    手直し後、施主の検査に立ち会います。
  9. 引渡し

    • 監理者として引渡しに立ち会います。
    • 施工者から取扱い説明を行い、カギや各保証書など工事関係書類一式をお渡しします。
    • 工事中に変更があった場合、施工者から出される増減などの見積書(精算書)をチェックし、追加金額の助言及び査定をします。

    ※竣工後、入居されてからしばらくたって竣工写真を撮らせていただきます。ご協力のほどよろしくお願いします。

  10. アフターケア(お手入れ)

    家が完成したらそれで終わりではなく、入居されてからが本当の意味でのお付き合いが始まると思っています。
    住まい手の暮らし方や季節ごとのアドバイスを含めて、1年目、2年目・・・と点検を実施しています。
    使い勝手や収納面、特に自然素材や水廻りのメンテナンス、周辺の環境など、年月の経過と共に気になるところも多々でてきます。
    普段のお手入れ次第では家の耐久性も大きく変わりますので、家を長持ちさせることも我々の大切な役割であると考えています。末長いお付き合いをお願いします。

以上、新築を例にして説明しましたが、
古民家やマンションの改修については、状況を判断して対応致します。

設計を依頼したい方はこの<設計の流れ/FLOW>を読んでいただき、
ひと通りの業務内容を理解して頂ければ幸いです。
何か不明な点などお気軽にお問い合わせ下さい。

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